布袋和尚

「ほてい様」と親しく呼ばれる七福神の一人ですが、架空の人物ではなく、実在の人物がモデルということはご存じですか?

タレ目にほほえみを浮かべ、大きなおなかのほてい様は何となく親しみを感じさせますね。

今回はほてい様について紹介します。

布袋和尚

布袋は中国の唐末期(九~十世紀)に実在した契此(かいし)(?~917年)という禅僧がモデルになったそうです。

この契此というお坊さんは、大きくふくれたおなかをしていましたが、そのおなかを見せながら(服を着ずに)いつも手に杖を持って、大きな布袋を背負い、町の中を施しを求めて歩いていたと言われています。

同時に、吉凶や天気の占いをしていたという説もあります。

お布施として受け取った物は何でもその袋に入れて持ち歩いていたとも。

【布袋】という名の由来はこの袋からと言われています。

確かに【布】の【袋】ですよね。

契此については、超能力を持っていて、雪の中に寝ても全然濡れなかったとも、占いは百発百中だったとも言われているのです。

その力と人徳から、【福運】については非常にご利益があると信じられています。

ほてい様の御利益

さて、たくさんの御利益が期待できるほてい様ですが【千客万来】【家運隆盛】【家庭円満】【商売繁盛】などが主なものです。

満面の笑みを湛えているほてい様ですから、人が集まってくるというのは納得できますね。

弥勒信仰

弥勒菩薩
出典:http://yoshi-hiro.sakura.ne.jp/kouryuu051203.htm

理由は定かではありませんが、布袋はやがて【弥勒菩薩の化身】と考えられるようになり、信仰されるようになりました。

弥勒菩薩とは、兜率天(とそつてん・天界の一つ)におり、仏陀が死んでから五十六億七千万年という悠久とも思える長い時間が経ったとき、地上に降臨し、人々を救済すると言われている菩薩です。

日本では奈良県中宮寺や、京都府広隆寺の弥勒半跏思惟像などでご存じの方もいらっしゃるでしょう。

中国では、古くから弥勒菩薩信仰があり、政治の道具として利用されることもありました。

一例を上げますと、中国史上唯一の女帝となった武則天(624年?~705年)は僧達に偽物のお経を作らせ、自らが弥勒菩薩の生まれ変わりであると主張しました。

人々を救う弥勒菩薩と同一視させることで、唐王朝を滅ぼし、自分の王朝武周を建てるために利用したのです。

ほてい様もそんな政治の道具として利用されたのかも知れませんね。

弥勒の舟

宝船弥勒信仰は日本にも入って来ました。そして社会が混乱するたびに、弥勒菩薩が地上に降りて人々を救済し、ユートピアが出現するという信仰が盛んになったのです。

弥勒菩薩出現に際しては、海の彼方から米俵を山積みした【弥勒の舟】が訪れるとも信じられていました。

この【弥勒の舟】はまさに【宝船】と言っても良いかと思われます。

沖縄地方にはミロク踊りという踊りがありますが、弥勒の舟がやって来ることを表現しているとされ布袋の仮面をかぶったミロク(弥勒)を中心とした行列です。

布袋と唐子(からこ)

布袋と唐子室町時代から布袋は水墨画の画題としてポピュラーになり、その福々しい姿もあって七福神の1柱として考えられるようになりました。

やがて様々なテーマで描かれるようになりましたが、おもしろいのは布袋を唐子を取り合わせた絵です。

唐子とは中国風の服装や髪型をした子どものことで、焼き物や箸置きなどでもおなじみかと思われます。

その唐子が何人も布袋の大きなおなかに乗ったりして遊んでいる絵などがあります。

布袋の絵は、室町時代から江戸時代を通じて数多く描かれましたが、意外なことに安産の祈願やお守りに使われたそうです。

女性の神(弁財天)ではなくなぜ布袋なのかと疑問ですが、多分布袋の大きなおなかと唐子という構図が妊婦と子供になぞられたのではないかと思われています。

しかし、布袋の出身地である中国には布袋と唐子という組み合わせはないらしいのです。

不思議ですね。

布袋の場合は実在の人物が多種多様な形で描かれていくに連れて、元来のユーモラスな部分がどんどんと拡大されてやがては福の神様にまでなってしまったということのようです。

この布袋の変化は人々の願望と想像力の産物と言えるのではないでしょうか。

布袋~超能力を持つ禅僧契此がモデルとなった百発百中の占いの神~ まとめ

ほてい様の像の特徴は何と言っても、大きなおなかでしょう。

眼を細めて笑っている顔もなんともユーモラスで親しみやすく、七福神の中でも知名度、人気もトップの方ではないでしょうか?

見ていてつい笑ってしまうような良いお顔のほてい様。

御利益もたっぷりあるとあっては、是非とも手元に置いて、福にあやかりたいですね。

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