古神道尊護符

わたしたち日本人は、太陽や月、山や川、土や木、金属にいたるまで、神が宿ると信じられてきました。

ときにこういった万物を依り代にして、神様が人間界においでになられると、五穀豊穣や病の治癒、家内安全、開運招福など願いを叶えてくださったり、また祟り神として疫病や災害をもたらしたりと、わたしたち人間は神力(神秘のパワー)を知ることとなります。

神々の怒りを鎮めるため、古くから神々を祀ってきましたが、理由はそれだけではなく、わたしたち人間の欲望を叶えるためにも、神々はお力を貸してくれました。

この万物を思いのままにコントロールできる神力は、もともとわたしたち人間に備わっているパワーであると説くのが古神道です。

古神道では「人間は神の子」、つまり神から別れた分霊とされていますから、神力をもっているのですが、思うように使うことができません。

わたしたちが持っている神力、それを引き出すのが霊符(護符)です。

ここでは順を追って古神道の秘術である霊符(護符)の効果と書き方について解説したいと思います。

古神道の護符

神道といえば天照大神を主神として八百万の神を祀る日本に古くから伝わる宗教、あるいは国家成立の起源ともなっている習慣や教えというイメージがあるでしょう。

これは一般的なものですが、神道はそれだけではありません。

日本の純粋な神道を研究し、仏教や儒教の影響を受ける前の姿を追求したのが古神道です。

なかでも雪山で遭難したところで霊力を習得し、のちに霊符(護符)を伝えた平田篤胤(ひらたあつたね)や太古神法を復活し、神折符を伝えた友清歓真(ともきよよしさね)は、特異な存在と言えるでしょう。

これら古神道の秘術は、現代でも受け継がれており、神符堂にて賜ることができます。

護符は神の霊力を紙や板に表したものです。

一般的に神道の護符といえば、もっとも身近なものが「御神札」に代表される御札ですが、他にも商売繁盛や心願成就を込めた護符があるのはご存知かと思います。

あとで説明しますが、現在の神社神道は古神道を引き継ぐ形で形成されたものの、護符などの秘術や秘法について多くは伝えらず、わたしたちが知らなかったのは無理もありません。

神符堂の尊(みこと)先生が詳しくお聞かせくださいましたので、ご紹介します。

この記事の最後に「護符の書き方」を解説しますが、結論として「自分で作るより神職の先生にお願いしたほうがいい」と感じました。

というのは、その護符の種類の多さです。

護符の効果

古神道の護符の効果は、万物を思いのままにコントロールすることです。

古神道の霊符を謹製する「神符堂」では、神力を引き出す護符は500種類を超えるといいます。

現代のわたしたちの生活に当てはめると、金運上昇、商売繁盛、仕事運上昇、家庭円満、復縁成就、縁切りなど、一人ひとりに合わせた護符をお創りいただけるそうです。

古神道の尊先生による手書き護符

一般的に護符には手書きのものと木版によるものがあります。

中国の道教やそれに影響を受けた日本の神社では木版や印刷のものが多いですが、神符堂では全て手書きです。

手書きの利点は「一人ひとりの願いにあわせた護符を創れる」という点でしょう。

護符を専門とする神符堂ではあたりまえのことかもしれませんが、神職である尊(みこと)先生により依頼者の願い事にあわせて尊護符を謹製していただけます。

護符の使用方法

わたしたちが古神道の秘術を使うのは難しいですが、護符の使用方法はいたって簡単です。

  • 常に肌身離さず持っておく
  • 毎日、護符を広げて願い事を20回、心のなかで唱える
  • 決して自分以外の人には見せない
  • 護符を持っていることを他言してはいけない
  • 疑う心を捨て去る

以上の使用方法を守るだけなので、誰にでもできます。

また、他の護符と併用して持っていても大丈夫とお教えいただきました。

日本最強の霊術 古神道とは

古神道を知る前に、まず神道を知る必要があるかと思いますので、ここで詳しくご紹介します。

神道というと、神社を想像しますが、全てが神社本庁に所属しているわけではなく、日光東照宮や靖国神社、伏見稲荷大社のような著名な神社でも単立神社として独立した宗教法人格をもっているものもあります。

また、わたしたちがよく知る神道は、神社神道と呼ばれるひとつの形態にすぎず、これ以外に神道の祖となった宮中祭祀を主とする皇室神道、民間で信仰されてきた民族神道があります。

神道の流派

神武天皇の即位とされている紀元前660年には天照大神を祀る信仰はすでに皇室神道という形で存在していましたが、5世紀以降の大陸からの知識や文化流入により仏教や儒教、陰陽道の多大な影響を受けるとともに神道にも流派が形成されます。

神道の流派

  • 宮中に伝わる神事作法や口伝を継承してきた名流・伯家神道
  • 真言密教空海を礎とする両部神道
  • 天台宗最澄を礎とする山王一実神道
  • 陰陽道安倍晴明を礎とする土御門神道
  • 神道を根本原理としながらも仏教、儒教、陰陽道を総合的に取り入れた吉田神道

これらは、平安以降に形成された神道の流派のなかでも大きな勢力を持っていました。

古事記や日本書紀から抹消された神々

史書である古事記や日本書紀では「もともと日本には八百万の神々がおり、天照大神に命じられて、その末裔に当たる神武天皇が土着の神々を平定していく」というようなお話です。

なかでも大国主命は、土着の神でありながら、天照大神に国譲りをすることで歴史に名を残すことになりましたが、建御名方神やアラハバキ神、カタカムナ神のように史書から抹消された神々もいます。

成 立 時 代
神武天皇即位 紀元前660年
陰陽道伝来 5世紀頃
儒教伝来 5世紀頃
仏教伝来 5世紀中頃
古事記編纂 712年
日本書紀編纂 720年

神道の変遷

上の表は、日本においていつ伝来、あるいは成立したかを示すものです。(諸説あり)

陰陽道や仏教は伝来以前に民間では伝わっていたとも言われていますが、いずれにせよ5世紀頃というのは確かなようです。

これをみると明らかですが、もともと神道があるところに仏教、儒教、陰陽道の理論をベースにしながら神道の歴史を書き上げていったものが古事記や日本書紀ということになります。

こういった古事記や日本書紀の編纂の経緯により、一部地域による土着の神々の信仰があるにも関わらず、省かれてしまった理由は容易に想像がつきます。

純粋なる日本の姿を追求した古神道

神道流派の形成により、土着の神々を崇敬したり、土着の神と仏教の神を同一視することで取り入れたりと、各流派では互いに主祭神が異なることから争いもあったといいます。

これにより主導権が入れ替わりを繰り返しながら、神道の形態は変化していきます。

そして時代は進み江戸時代になると、本居宣長(もとおりのりなが)ら国学者たちによる神道の研究が盛んに行われるようになります。

5世紀頃に伝来した他国文化である仏教、儒教、陰陽道の影響を受ける前の【純粋な日本の神道】を取り戻そうという試みです。

本居宣長の没後、この研究に続いた平田篤胤(ひらたあつたね)は、自然崇拝だけでなく、言葉や習慣、付喪神のような道具に秘められたパワーの存在を説き、古代日本の秘術を復活させました。

この平田篤胤が成立させた復古神道こそ、のちに古神道と呼ばれるようになる神道形態です。

当時、神道流派のほとんどが伯家神道か吉田神道に所属していたようですが、伯家神道、吉田神道ともに古神道に神職の育成や教授をお願いしていたといいますから、この時代にほぼ古神道に統一されたと言えます。

これがのちに国家神道を経て現在の神社神道に引き継がれるうちに変化していきますが、それを良しとしない「抹消された神々を祀る神社」などは神社本庁には所属せず、単立神社として独立した形をとっていると言えます。

平田篤胤

平田篤胤
画像出典:ウィキペディア

平田篤胤は、本居宣長ら国学者たちの後を引き継ぐ形で古神道を成立させた人物ですが、単なる宗教家というわけでなく、見識の広い研究により多くの著書を残しています。

なかでも広く知られているのは『霊能真柱』『仙境異聞』『勝五郎再生記聞』といった著書に見られる生死観ですが、特に注目したいのは平田篤胤が古神道に求めたのは「この世の幸福」だということです。

平田篤胤は、実に様々な角度から日本古来の風習や語源を研究し、それらに宿る霊的パワーや言霊といった不思議な存在をコントロールすることで「幸福」に至る術を後世に伝えました。

もちろん「幸福」は人によって違いますから、金運上昇を望む人もいれば、恋愛運や学業を求める人もいるのでその種類は膨大です。

晩年はキリスト教や道教をも研究し、『五嶽真形図説』『神仙方術編』『太一遁甲古義』など多くの著作を残し、弟子たちに霊符や祭式の執行法などを伝授しています。

古代日本の神秘の力

古神道では「この世の幸福」を説き、神符堂の尊先生はこう語ります。

叶わぬ願いここにあり、人は神の子化身なれば、万物をも思いのままに心願成就に思いを馳せ、天明ひらく時をまてば、念じた魂開かれしいま、全ては己の手中にあり

つまり「人は神の子ですから神と同じようにどんなことでも思いのままに心願成就させることができる神力をすべての人が持って生まれている。それを引き出すのが秘術「尊護符」であり、念じれば全ては己の手中にある」ということです。

古神道の護符の霊的効果は、万物を思いのままにコントロールすることで、神の子である個人の願いをも叶えて幸せを呼び込みます。

古神道護符の書き方

ここでは、古神道護符の書き方についてご紹介します。

古神道の護符の起源は五岳真形図とされていますが、道教の伝承と同様にあらゆる霊符の根源とされています。

とはいえ、五岳真形図は道教の起こった中国に端を発する者ではなく、平田篤胤が提唱した日本根源論にみられるように古神道を発祥とするものと考えられています。

五岳真形図は宇宙の根源的パワーが発動している姿を表しますから、これを起源とする霊符や護符の謹製方法には作法と霊格を必要とします。

書写の吉日と斎戒

古神道護符の謹製は、日取りを決めることから始めます。

日本では古くから名前や印鑑に代表される文字や言葉には霊的パワーが宿るとされており、こういった事柄を決めるにあたって吉日の選択は大変重要です。

符によっては「この日でなければならない」という決まりもあるようですが、通常は一般の吉日あるいは大吉日を選ぶとよいとされています。

つぎに、護符をつくるにあたって用いる道具と自身の穢れを祓います。

神道において穢は、最も忌み嫌われる存在なので、書写の日取りに合わせて斎戒(さいかい)を行い、禊(みそぎ)をします。

斎戒とは、穢れを避けるための行為で、四足を食さず、にんにくなどの香菜を遠ざける期間を指します。

期間は大祭、中祭、小祭によって違いますが、通常は小祭(当日のみ)で十分ですが、気になる方は中祭(三日間程度)の斎戒を行うとよいでしょう。

自身においては禊を行うことが最も望ましいですが、少なくとも神社参拝の作法のように手を洗い口をすすぐことはしておきましょう。

神咒(しんじゅ)

護符を作るときに用いるものは水、紙、硯(すずり)、墨、筆です。

これらに霊力を与える呪文を神咒といいます。

わかりやすく言うと言霊のようなものです。

代表的な神咒
  • 勅水神咒 水に霊力を宿します
  • 勅紙神咒 神に霊力を宿します
  • 勅硯神咒 硯に霊力を宿します
  • 勅墨神咒 墨に霊力を宿します
  • 勅筆神咒 筆に霊力を宿します
  • 下筆書符神咒 紙の上に筆を下ろすときの呪文

これらの霊力を込めて護符を謹製します。

観想法(かんそうほう)

護符はただ単に紙に書くだけではありません。

宇宙根源の霊力を水と墨をつかって紙の上に降ろすとでもいいましょうか。

これには、相当に修行を積んだ観想法を必要とします。

観想法とは「五岳それぞれの霊力を感じる」あるいは「光となった霊力を呑み込む」といったイメージをして宇宙の気を宿します。

わかりやすく例えるなら「瞑想でパワーを集める」といった感覚に近いかもしれません。

文字の違いなど細心の注意が必要

このように護符の作り方には、吉日、斎戒、神咒、観想法を必要としますが、作法は厳しく、難しいものです。

吉日や斎戒の方法、神咒の呪文は教えてもらえば、なんとかなりそうですが、なかでも観想法は特別なものですので、相当な訓練(修行)を必要とします。

人の望む幸福は、金運や恋愛運などそれぞれですから種類も膨大です。

さらに、一息に符を書くのも難しいですが、複雑な護符ではさらに観想法を行い、2息、3息と集中を途切れさせてはなりません。

一番の問題は、間違ったときには特別な方法で霊力を解き放たなければならないということです。

間違った文字や線を書くと、想定していなかった悪い霊力をもつ護符が出来上がることもあります。

また、間違ったものを書き直すことはできませんし、そこへ宿った霊力を開放して処分しなければなりません。

古神道の護符の謹製には、特別な修行と細心の注意が必要だということは覚えておきましょう。

 

古神道では「人間は神の子」と説きます。

神から別れた分霊という霊魂の一部を宿されたのが人であり、万物を思いのままにコントロールしてきた神力を本来、すべての人が持っています。

それを引き出すのが古神道護符です。

「全ては己の手中にあり」といいますが、適切な護符をたまわるには、やはり「専門家に依頼する」のが一番よいでしょう。

また、以下の使用方法は必ず守るようにしてください。

  • 常に肌身離さず持っておく
  • 毎日、護符を広げて願い事を20回、心のなかで唱える
  • 決して自分以外の人には見せない
  • 護符を持っていることを他言してはいけない
  • 疑う心を捨て去る

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