新嘗祭は毎年11月23日に執り行われますが、大嘗祭の日程は定まっていないように思えます。
通年行われる新嘗祭は、国民のために五穀豊穣を皇祖天照大神及び天神地祇に感謝して祈念する宮中祭祀です。
しかし、天皇が皇位継承した場合に限り、大嘗祭となります。
大嘗祭は、天皇一代に一度の大切な宮中祭祀なのです。
これほど大切な大嘗祭の日程がバラバラとは考えがたいですよね。
そこで、大嘗祭の日程の決め方ってなんだろうかと?調べてみました。
大嘗祭の日程の決め方|新嘗祭との違いとは?
明治6年からの新暦採用以前では、旧暦(太陽太陰暦)が使われていました。
大嘗祭の儀式の形が定まったのは、皇極天皇の頃(第35代即位642年・第37代即位655年)といわれています。
資料により判明している天皇の大嘗祭が執り行われた日程をみてみると。
- 後深草天皇:1247年1月2日【己卯 満 房宿】(寛元4年11月24日)土 水
- 伏見天皇:1288年12月16日【癸卯 平 亢宿】(正応元年11月22日)金 木
- 後花園天皇:1430年12月3日【乙卯 平 張宿】(永享2年11月18日)水 日
- 東山天皇:1687年12月20日【辛卯 平 女宿 受死日】(貞享4年11月16日) 木 土
- 光格天皇 1788年1月5日【辛卯 平 女宿 受死日】(天明7年11月27日)
- 明治天皇:1871年12月28日【癸卯 平 井宿 受死日】(明治4年11月17日)
ウィキペディアを参考に大嘗祭がいつ行われたのかを調べてみましたが、飛び飛びの情報しか集められませんでした。
この時代にはあまり六曜などは重要視されていませんでした。
また、東山天皇・光格天皇・明治天皇の大嘗祭は受死日ですが、これも特に気にしていなかったようですね。
しかし、決定的な共通点があることがわかります。
それは【卯の日】です。
つまり明治天皇までの大嘗祭の日程の決め方は、11月の2回目、あるいは3回目の卯の日と決まっていたようです。
古くは『延喜式(927)』という、今で言う法律のような意味を持つ資料があります。
この延喜式の8巻に祝詞が収められ、こう書かれています。
「今年十一月(しもつき)の中の卯日(うのひ)に〈略〉、皇御孫(すめみま)の命の大嘗(おほにへ)聞食(きこしめさ)む為の故に」
延喜式は平安時代中期、905年に作り始め、927年に完成したとされていますから、平安の頃より大嘗祭の決め方は11月の卯の日だったことがわかります。
また、現在の新暦採用は明治天皇の時代、明治6年からです。
明治の大嘗祭は明治4年、新暦採用以前ですから旧暦11月の2回目の卯の日に執り行われています。
大嘗祭の決め方|卯の日の意味
平安の頃より大嘗祭の決め方は卯の日とされていたことはわかりましたが、なぜ卯の日が選ばれたのでしょうか。
実は「卯」という字は、左右に開いた扉を象ったものと言われています。
十二支は方角、季節、時間を表します。
その中で、「卯」というのは東の方角を指し、時は午前6時、月は2月というように「夜明け」や「春の訪れ」を表しています。
空が明るくなって目覚める時間、そして冬を超え新しい春が訪れる時期をさしていることから、即位後たった一度の五穀豊穣を祈願する大嘗祭にはぴったりです。
また、ウサギ(卯)は健康や長寿の象徴ともされていて、その太く成長した脚力で飛躍するという意味も持ちます。
即位した新天皇の大嘗祭とは、こういった吉兆を表す「春の時代が長く続きますように」という願いが込められて卯の日が選ばれたのではないでしょうか。
新暦採用後の大嘗祭の決め方
明治6年以後、現在の新暦が採用されました。
新暦採用後の大嘗祭の決め方には「卯の日」というルールがないようです。
- 大正天皇:大正4年(1915)11月14日【己酉 開 房 大安 一粒万倍日】・15日
- 昭和天皇:昭和3年(1928)11月14日【戊午 危 参宿 赤口 神吉日】・15日
- 上皇(平成):平成2年(1990)11月22日【辛卯 定 井宿 先負 神吉日】・23日
- 今上天皇(令和):令和元年(2019)11月14日【乙卯 定 井宿 先負 神吉日】・15日
大正天皇・昭和天皇の大嘗祭はそれぞれ酉・午の日に執り行われています。
共通点としては11月14日です。
大正と昭和の大嘗祭は、11月14日と決められていたのでしょうか。
次に平成の大嘗祭ですが、再び11月の卯の日に戻されています。
この例にしたがって、令和の大嘗祭も卯の日に定められたと考えられますね。
- 令和元年11月14日(木) 卯 先負 定 井 神吉日
- 令和元年11月15日(金) 辰 仏滅 執 鬼 大明日、鬼宿日
令和の大嘗祭は両日とも、十二直、二十八宿、選日においても吉日です。
その後、23日まで行事は続きますが、宮中祭祀なので見学はできません。
この令和という時代が、国民にとって飛躍の年でありますようにと祈りましょう。
そして、今上天皇の世が平和で長く続きますように。
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