「首里城正殿の大龍柱が火災にあったにもかかわらず残存した」のは当たり前だろ!?と思っているキタガワです。
元々、私は社寺建築にたずさわっていたこともあり、少しは知識があります。
今回の首里城大龍柱の残存という報道は「すこしスピリチュアルをあおりすぎじゃないの?」とわたしは思ったので書き記しておくことにしました。
首里城大龍柱は焼け残って当然だった
一般の人が「火災から柱だけが焼け残った」と聞くと、なんともスピリチュアルな印象を受けると思います。
今回の首里城火災で焼け残った大龍柱は、1992年に首里城の再建とともに作られたもので、4代目にあたります。
私が「焼け残って当然」という理由は主に2つ。
まず、1つ目は「石柱」であること。
木造の城や社寺が火災にあったとして、その一番大きな大黒柱が焼け残ったといえば、なにかスピリチュアルなものを感じるのはうなずけます。
とはいえ、大黒柱の場合、ちょっとやそっとじゃ倒れないように作られており、またその太さ大きさもあることから灰になるほどには焼けないことが多いのです。
それが、首里城の大龍柱の場合、材質が石でつくられた柱なのです。
大龍柱が焼け残ったことで「首里城の再建」を願う報道もあり、また県知事らも「再建、再建」と言っています。
私自身も文化遺産の重要性を感じていますので後世に残してほしいとは思いますが、この段階で「再建」「国の支援」というのは時期尚早といってもいいでしょう。
首里城の大龍柱の意味
首里城の大龍柱が「焼け残って当然」と考える理由のもうひとつは「何も支えていない」ということです。
首里城の大龍柱は、正殿の石階段の両脇に立っており、いわば神社における「石柱」と同じ意味をもちます。
神社などに見られる日本建築では、鳥居や石柱は「この先は神聖な場所ですよ」というような意味を持ち、結界のような役割があります。
この首里城正殿の大龍柱は、神社の石柱と同様に、平らなところにまっすぐ立っているだけなのです。
もちろん、何の支えもしていないのですから負荷がかかることもありませんし、なんと言っても材質は石です。
「焼け残って当然」と言えますね。
「神秘的」をあおるような沖縄の報道にYahoo!ニュースでは「半ば白けた」コメントが寄せられていました。
首里城正殿の大龍柱にはなぜ「龍」が彫刻されているのか
ここで少し龍のお話もしておきましょうか。
首里城は、旧琉球王国の文化遺産です。
琉球王国は大陸中国と密接な関係をもっていて「琉球国王に龍の図柄をつかう権利をあたえた」という話は、みなさんも耳にしたことがあると思います。
このように、琉球国王を象徴するのが「龍」です。
だから「石柱に龍が彫刻された」というのは確かだとは思いますが、これでは面白くないでしょ。
私も一応、過去に社寺建築にたずさわった彫刻屋さんの端くれなので、すこし解説しておきましょう。
日本の神社というと割とシンプルなものが多いですが、祭りにひきだされる山車には様々な装飾がされていますよね。
また、中国文化を取り入れたと考えられる琉球王国の建造物や仏教建築も装飾過多な傾向があります。
正面が唐破風になっているのも、そういった影響でしょう。
さて、この装飾をするときに題材となる下絵が必要です。
柱は細長いもの。 みなさんなら細長いものに絵を書くとしたら何を書きますか?
そうなんです。 こういった発想から長い柱やハリの装飾には「龍」がうってつけなのです。
もちろん「亀」「うさぎ」などを彫刻した柱もありますが、「長い材料」に題材として「長い図柄」が使いやすいというのが一番の理由というわけです。
さらに、琉球国王を象徴するのが「龍」なのですから、石柱に龍を彫刻するのはごく自然な成り行きですね。
首里城大龍柱の呪い
もうひとつ、スピリチュアルに関する逸話がありましたので、ここでご紹介しておきましょう。
今回焼け残った大龍柱は4代目にあたりますが、3代目の大龍柱の話です。
3代目の大龍柱は1896年に切断されたという記録があります。
そのときに、大龍柱を切断した憲兵隊長が郷里に持ち帰ろうとしたところ、この憲兵隊長が急死したといいます。
これにより、「龍柱の呪いだ」と騒がれるようになり、持ち帰らずにもとに戻されたと言われています。
これが迷信なのかは定かではありませんが、あまり触りたくない代物ですね。
ただ、首里城の石垣や大龍柱を史跡として残すことには賛成ですが、先程も言ったように「再建」の話は時期尚早だと思います。
2019年は台風による災害もありましたし、国の支援を行うところはもっと他にあるはずです。
文化遺産を守ろうという気持ちは大切ですが「スピリチュアル報道」で関心を引くのはどうかと思うんですがね。
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