凶のイメージ

満願成就や大願成就、恋愛成就にいたるまで、「成就」という言葉には、「願いがかなう」という、おめでたい意味がありますよね。

人は多かれ少なかれ、願いを抱いていく生き物。

願いを成就させるべく、「思い立ったが吉日!」と、行動に移すことは大事ですが、ちょっとストップ。

「不成就日」という不吉な響きの日があることを、ご存知ですか?

現代とは日付が異なる「旧暦」

現代の日本で使用されるカレンダーは、「太陽暦」という、太陽の動きを基準に作られたものです。

太陽暦が採用されるようになったのは、明治5年(1872年)のこと。

それまでは、月の満ち欠けの周期に基づいた、「太陰太陽暦」を使用していました。

いわゆる「旧暦」と呼ばれるものですね。

月の満ち欠けは、平均して29.5日で完了します。

そのため、旧暦の1年は354日。

365日が基準の太陽暦と比較すると、年間11日の違いが生じます。

3年で約1ヶ月ずれる計算です。

ずれを放置すると、年月が過ぎれば過ぎるほど、季節感がグチャグチャに。

それを防ぐために、「閏月(うるうづき)」を設ける年が、3年に1度回ってきていました。

例えば「8月が終了しても、もう1度8月が繰り返される」という具合に、1年を13ヶ月にして帳尻を合わせていたんです。

さすがに、同じ月を2度も繰り返すのがややこしかったのか、世界基準に合わせるためなのか、明治政府は旧暦を廃止。

このとき、閏月などと共に、消えそうになったのが「選日(せんじつ)」と呼ばれる、一日の吉凶を判断するものです。

選日による「不成就日(ふじょうじゅび)」

歴史の流れとともに、消えるかと思われた選日

しかし、現代でも、一部のカレンダーに記載されていることがあります。

その中で、とくに注意しておきたいのが「不成就日」です。

読んで字のごとく「何も成就しない日」のことで、吉凶を判断する選日のなかで、最も「凶」とされる日です。

成したいことがあっても行動に移してはいけない日。

新しい物事を始めるには、避けたほうが良い日とされています。

願いを心の中で思うことさえも、やめておいた方が良いと言われます。

結婚や開店といった慶事から、契約や雇用といったビジネス関連。

引っ越しや移転といった変化、はては子供の命名から習い事はじめに至るまで、避けたほうが良いことだらけです。

積極的にならず、おとなしく過ごすのが吉、という日ですね。

不成就日は何日あるのか

旧暦では、不成就日は月ごとに日にちが固定されていました。

その数は、各月に4日ずつ。

単純に考えると、ほぼ1週間ごとに不成就日が回ってきます。

1年が12ヶ月の年は、48日。

13ヶ月の年は、52日もありました。

現代の新暦カレンダーでも、約50日は確実にありますね。

具体的な日付に関しては、旧暦と新暦の日付の違いが激しいため、地道に計算するには不向きです。

不成就日が記載されている開運日カレンダーを手に入れてチェックするのがおすすめです。

不成就日に対抗する日もある

選日には、「一粒万倍日(いちりゅうまんばいにち)」と「天赦日(てんしゃにち)」といった、吉日も存在します。

一粒の種が万倍になって実ると言われる「一粒万倍日」は、1年に60日ほど。

「天赦日」はレアで、年間に5~6日ほどです。

合計すると不成就日よりも多いので、物事を「失敗する日」よりも「始めるチャンスの日」の方が多いのは、ありがたいことです。

ただし、ちょっとした注意点も。

旧暦では、不成就日は月ごとに日にちが固定されましたが、一粒万倍日と天赦日は、節気で決定されました。

日にちの決め方が異なるため、一粒万倍日と天赦日の両方、あるいはどちらかと重複する日も存在するんです。

こんなケースの場合、吉凶のどちらが優先されるのでしょうか?

一粒万倍日は、残念ながら不成就日に勝てません。

プラスにマイナスを掛けてもマイナスにしかならないということでしょうか。

不成就日と重なると、ご利益が半減してしまうと言われています。

天赦日は、諸説あります。

レアなだけあって不成就日よりも強いという見方と、マイナスの効果が影響してしまうという見方です。

不成就日は避けた方が無難

一粒万倍日では勝てず、天赦日も確実とは言えない、旧暦の不成就日。

気持ちよく願いを成就させたいのであれば、マイナスの要素は排除しておきたいものです。

一粒万倍日と重なっても、ご利益は半減なので、物事を始めるには縁起が悪すぎます。

天赦日ならあるいは!とは思いますが、100%信じきれないのであれば、精神的な問題で実力を発揮できないまま終わってしまうかもしれません。

個人の実力を生かしきるという意味でも、凶日である不成就日は避けておいた方が無難でしょう。

不成就日~凶日を避けるべき理由とは~ まとめ

明治政府の旧暦の廃止は、かなり強引に進められたようです。

一説によると、財政難だった政府が、13ヶ月分の給料を官使に支払いたくなかったためだとか・・・ちなみに、実施されたのは旧暦の明治5年12月3日。

給料支払い踏み倒しを成就させるためかは定かではありませんが、不成就日をきっちり外して実行しています。

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