
昔から季節の変化に敏感だった日本人。
暦の読み方でも例外ではありません。
現代のカレンダーを見ると、1月~12月という味気ない名前が、月ごとに記されていますね。
しかし、「睦月」や「師走」といった和風の名前が記されていることもよくあります。
季節感あふれる「月の異名」について詳しく見ていきましょう。
索引
「月の異名」とは
「月の異名」とは、旧暦における暦の呼び名のことです。
古くは、7~8世紀にかけて編纂された『万葉集』や『日本書紀』などで、使用された例が見つかっています。
しかし、残念なことに、由来や成り立ちについては諸説あり、ハッキリとは分かっていません。
これだ!と断言できる説はないのですが、由来や成り立ちとして候補に挙げられているものは、どれも季節感あふれるものばかりです。
いくつかご紹介しますので、とくに気に入ったものを信じてみるのも良いかもしれません。
1月から順に、納得できる由来を探してみましょう。
ちなみに、旧暦における月は、現代のカレンダーとは若干のズレがあります。
例えば、1月に該当する「睦月」は、1月上旬から3月下旬までの時期にあたります。
幅が大きいのは、旧暦では、年が進むごとに季節にズレが生じていたためです。
2~3年に1度ほど閏月を設けて補正していたので「睦月」が2回ある年もありました。
睦月(むつき)
旧暦の1月のことで、正月に家族や親族と睦み合う「睦び月(むつびつき)」から誕生したという説が有名です。
また、1年の元となる月という意味の「本月(もとつき)」を約したものや、稲の実を水に浸す月という意味の「実月(むつき)」が転じたものなどがあります。
1月の異名は、「睦月」以外にもさまざまです。
「太郎月(たろうづき)」、「子日月(ねのひづき)」、「初春月(はつはるづき)など、10種類以上にも登る異名が、文献などでは見られます。
他の異名を蹴散らして「睦月」が現代まで残ったと考えると感慨深いものがありますね。
如月(きさらぎ)
旧暦の2月のことで、まだ寒さが残っている時期のため「衣(きぬ)を更(さら)に着る季節」を意味する、「衣更着(きさらぎ)」から転じたという説が有名です。
この他にも、草木が元気に芽を張り出す「草木張月(くさきはりづき)」や春の陽気が更に春めいてくることを意味する「気更来(きさらぎ)」のような説が存在します。
ちなみに「如月」以外の異名には、「梅見月(うめみづき)」、「雪消月(ゆききえつき)」、「初花月(はつはなつき)」などが見られます。
弥生(やよい)
旧暦の3月のことで「木草弥や生ひ茂る月(きくさいやおいしげるつき)」が「弥生(いやおい)」に短縮され、「やよい」という音に転じたという説が有名です。
寒さも終わり、木や草が勢いよく生い茂る様子を表した言葉だったんですね。
「弥生」以外の異名では、「桜月(さくらづき)」、「花見月(はなみづき)」、「喜月(きげつ)」といったものが見られます。
卯月(うづき)
旧暦の4月のことで、卯の花が咲く月である「卯の花月(うのはなづき)」を略したものだという説が有名です。
また、十二支の四番目に該当するのが「卯」であるためという説や、稲の苗を植える季節を意味する「植月(うえつき)」が変化したものだという説も見られます。
「卯月」以外の異名では「花残月(はなのこりづき)」、「夏初月(なつはづき)」、「乏月(ぼうげつ)」といったものが見られます。
皐月(さつき)
旧暦の5月のことで、田植えをする月であることから「早苗月(さなえづき)」と呼ばれていたものが略されたという説が有名です。
また、稲作を意味する古語の「佐(さ)」から転じたという説や、神さまに捧げるための稲という意味の「皐」を当てたという説なども存在します。
「皐月」以外の異名では、「月不見月(つきみずづき)」、「五月雨月(さみだれつき)」、「橘月(たちばなづき)」といったものが見られます。
水無月(みなづき)
旧暦の6月のことで、「無」という漢字が「の」の働きをするため、「水無月」を「水の月」として解釈しているという説が有名です。
梅雨と重なり、水ばかりになるので納得です。
また、田んぼに水を引く時期となるため、田んぼ以外に水が無くなるから「水無月」とする説も存在します。
「水無月」以外の異名では「弥涼暮月(いすずくれづき)」、「風待月(かぜまちづき)」、「蝉羽月(せみのはつき)」といったものが見られます。
文月(ふみづき)
旧暦の7月のことで、七夕の祭りで詩歌を奉じたり、書道の上達を願ったりしていたことから「文月」となったと言われています。
また、稲の実が入って膨らむという意味の「穂含月(ほふみづき)」が転じたという説があります。
「文月」以外の異名では、「女郎花月(おみなえしつき)」、「七夕月(たなばたづき)」、「蘭月(らんげつ)」といったものが見られます。
葉月(はづき)
旧暦の8月のことです。
現在のカレンダーとは時期がズレて秋になるため、「葉落ち月」が転じて「葉月」になったとう説が有名です。
また、北方から雁が初めて飛んでくる「初来月(はつきづき)」や、南方から台風が来る「南風月(はえづき)」を略したという説も存在します。
「葉月」以外の異名では「秋風月(あきかぜつき)」、「月見月(つきみつき)」、「紅染月(べにぞめづき)」といったものが見られます。
長月(ながつき)
旧暦の9月のことです。
日暮れが早くなり、夜が長くなる時期に入るため「夜長月(よながづき)」から「長月」になったという説が有力です。
また、長雨が続く「長雨月(ながめつき)」や、「稲刈月(いねかりづき)」が「ねかづき」に訛り、「ながつき」になったという説もあります。
「長月」以外の異名では「紅葉月(もみじづき)」、「菊開月(きくさきづき)」、「彩月(いろどりづき)」といったものが見られます。
神無月(かんなづき)
旧暦の10月のことで、「無」という漢字が「の」の働きをするため、「神無月」を「神の月」として解釈しているという説が有名です。
日本神話では、全国の神さまが出雲大社に集まる月であるため、他の地域に神さまがいなくなるとされています。
そのため、全国的には「神無月」ですが、出雲だけは「神在月(かみありづき)」とする俗説もあります。
「神無月」以外の異名では「時雨月(しぐれづき)」、「神去月(かみさりづき)」、「初霜月(はつしもつき)」といったものが見られます。
霜月(しもつき)
旧暦の11月のことで、秋と冬の境目に霜が降りるという意味の「霜降り月(しもおりづき)」を略したという説が有名です。
また、「末つ月(すえつつき)」という言葉が訛ったという説もあります。
「霜月」以外の異名では「神帰月(かみきづき)」、「雪待月(ゆきまちづき)」、「神楽月(かぐらづき)」といったものがあります。
師走(しわす)
旧暦の12月のことです。
「師」は「僧侶」のことを意味し、仏事で走り回るほど忙しいことから「師走」としたとする説があります。
また、「年が果てる月」が「年果つ(としはつ)」に転じ、「しはす」を経て「しわす」という音になったという説も存在します。
「師走」以外の異名では「暮来月(くれこづき)」、「極月(ごくげつ)」、「春待月(はるまちづき)」といったものが見られます。
月の異名|季節感あふれる日本ならではの呼び名 まとめ
月の呼び名の由来は、じつにたくさんのものがありますね。
日本では季節感にちなんだものばかりですが、言語が異なると名称の由来も異なるので、日本語以外のものも調べてみると面白いかもしれません。
ちなみに、英語の1月は「January」ですが、ローマ神話に登場する「出入り口とドアの神さま」の名前が由来です。
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