たぬきの置物

たぬきの置物は、開運をもたらす縁起物であること、ご存知でしたか。

お土産の木彫りの熊と同じカテゴリーだと思っていましたが、きちんとした意味を持つ、縁起の良い置物でした。

どおりで、店先などで見かけるわけですね。

たぬきの造形の一つひとつに込められた、縁起の良い理由を紐解いてみましょう。

 

ライバルを追い抜く「たぬき」

たぬきたぬきが縁起物とされるのは、「他を抜く=他抜き」に通じるためです。

ライバル店を追い抜けるほど商売が繁盛するようにという願いを受けて、店先に飾られているのです。

ほかにも、スポーツなどでライバルを追い抜く、受験戦争に勝つなど、競争に関係することで広く使われています。

しかし、たぬきが持つ開運パワーは、これだけではありません。

たぬきの置物といえば、滋賀県名産の信楽焼を思い浮かべるのではないでしょうか。

編み笠をかぶり、徳利をぶら下げた、のんきなたぬきの姿ですよね。

じつは、信楽焼のたぬきの姿は、全身あますところなく、縁起の良い理由をもっているのです。

 

たぬきが持つ「八相縁起(はっそうえんぎ)」

八相縁起

信楽焼のたぬきの特徴は、「編み笠」「大きな目」「笑い顔」「でっぶりとしたお腹」「とっくり」「手帳」「太いしっぽ」「りっばな玉袋」の8つです。

これらすべてを合わせて、「八相縁起」と呼び、それぞれ象徴するものが違います。

「笠」

たぬきの笠が象徴するのは、災難避けです。

思いがけない災いに、いつ遭遇しても大丈夫なように、日頃から準備していることを意味します。

「大きな目」

たぬきの大きな目が象徴するのは、視界の広さと気配りの大切さです。

商売は気配りが命ですが、そのためには、常に周囲を見渡す目を養っておく必要があります。

些細なことも見逃さない、良い目を意味します。

「笑い顔」

たぬきの笑い顔が象徴するのは、愛嬌の良さです。

商人もお客さんも、お互いに笑顔で商売を進められると言うことなしですね。

愛嬌の大切さを意味します。

「お腹」

たぬきの、でっぷりとしたお腹が象徴するのは、器の大きさです。

商売では、ときに冷静さと大胆さがものを言うように、この2つを併せ持っていることは大切ですね。

落ち着いて物事に取り組む姿勢を意味します。

「とっくり」

たぬきが持つ、とっくりが象徴するのは、人徳です。

とっくりは、日本酒を入れるための容器のことですが、漢字では「徳利」と表記します。

商売で利を得るためには、人徳を身につけることが大事だという意味です。

「手帳」

たぬきが持つ手帳は、「通い帳」といって、お得様のとの商売のやり取りや、ツケを記すためのものです。

そのため、通い帳は、信用を象徴します。

商売は信用第一だということを意味します。

「太いしっぽ」

たぬきの太いしっぽが象徴するのは、動じない態度と、しっかりとした終わりです。

しっぽは身体を支える役割を持ちますし、終わりを意味する言葉でもあります。

しっかりとした商売で、良い取引が締結できると良いですね。

「玉袋」

たぬきのりっぱな玉袋が象徴するのは、金運です。

八相縁起のなかでも、いちばん意味が分かりやすいですね。

直視するのが憚られるほど大きいので、そうとうなお金が貯まりそうです。

 

たぬきの置物がもたらす8つの開運~縁起物である理由~ まとめ

縁起の良い動物であるたぬきは、置物としても、たくさんの開運を象徴します。

ちなみに、木彫りの熊にも、「大物になれる」という秘められた開運パワーがありました。

どんなに身近な置物でも、飾られる理由がきちんとあるということですね。