「わたしの課題ではない」これはキタガワがよく使う言葉です。
これはアドラー心理学から影響を受けたことで使うようになった言葉ですね。
実際、キタガワもアドラー心理学の「課題の分離」と同じようなこと若い頃から思っていましたよ。(一部ですが)
その当時は「課題」という言葉は使っていませんでしたけどね。
さて、キタガワは、よく仕事を休みます。
まぁ、家庭もあるので、発表会や運動会などの行事で仕事を休むのは、労働者を安い賃金で飼い殺しにする日本企業にも近年認められつつありますね。
しかし、繁忙期のときは結構嫌がられたりしませんか?
無断欠勤とかしたらめちゃ怒られる。
しかも「当たり前のように」ですよ。
こっちは欠勤したら給料が発生しないんだから、ちゃんとリスクは負っているんですがね。
もともとは派遣社員だったので、「勤怠が悪ければ切られる」というリスクまで負っているんですよ。
会社側も「仕事が少ないから休ませたい」とか給料の支払いのリスクを考慮して派遣や時間給で雇ってるんじゃないですかね?
会社休んで嫌な顔されるのは、ほんと意味不明ですよ。
会社と労働者、その双方に利がある契約を結んでいるはずなのに、なぜこんな意味不明なことになるんでしょうか。
索引
アドラー心理学「課題の分離」
アドラー心理学というのは、ドイツの精神科医/心理学者であったアルフレッド・アドラーが創始した心理学の流派です。
アルフレッド・アドラーについて詳しくはウィキペディアを参照してください。
→ アルフレッド・アドラー
アドラーは対人関係についての問題を多く語っていますが、その中でもキタガワをひきつけたのが「課題の分離」です。
「課題の分離」とは、「他人が自分をどう思うのかはその人の課題であって、自分の課題ではない」ということを言っています。
自分の課題と他人の課題を分離することができないと、他人の人生の重荷や責任まで自分の課題に上乗せして生きていかなければならなくなり、双方が苦労の絶えない人生になってしまうと言うのです。
アドラー心理学の例: 親と子の「課題の分離」
例えば、あなたに子供がいたとします。
子供はプロ野球選手になりたくて野球の練習ばかりしています。
あなたは、良い学校に入って、良い仕事についてほしいので勉強をしてほしいのに、子供は野球ばかりして聞き入れないのであなたはイライラしてばかり。
これは、よくあることですよね。
現代で言えば野球ではなくゲームでしょうか。(プロゲーマーもありますし)
これでは「課題の分離」はできていません。
あなたの人生はあなたの課題です。
もちろん子供の人生は子供自身の課題ですよね。
でも、「良い学校に入って良い仕事についてほしい」というのは子供の課題のようにあなたは思われるでしょうが、実はあなたの課題なのです。
アドラー心理学の例: 雨を止めることはできない
もうひとつ例えてみましょう。
これはアドラー自身が例えていたものです。
雨が降っていたとします。
あなたは雨を傘で防ぐことはできますが、雨を止めることはできませんよね。
これと同じように人の心は変えることができないのです。
他人の課題に土足で踏み込むと、あなた自身が病むことになると言っています。
雨が止まないとイライラしても仕方がないですよね。
私と会社の「課題の分離」はできているか?
アドラー心理学では、人間関係という大きな問題をとりあげていますが、それを小さくしてみましょう。
わたしたちの小さな人間関係。
人生における一部の人間関係、それでいて多くの時間を費やす職場を例にあげてみましょう。
キタガワは、よく仕事を休むといいましたね。
仕事を休んだらどうなりますか?
- 欠勤すると給料がもらえない
- 勤怠で切られる可能性がある
キタガワは、これを理解した上で休んでいるんですよ。
会社側はこうです。
- 仕事が少ないときは休みにしてもらうことで給料の支払いを抑えたい
- 正社員にすると保証が大きくなるので派遣やパートを雇いたい
私も会社側もリスクは同じじゃないですか?
メリットも同じと思うから契約するわけですよね。
私と会社での「課題の分離」はできています。
でも、上司は違うんです。
労働環境での「課題の分離」はできているか?
上司にこう言われたことがあります。
「仕事の予定が狂うから、前もって連絡をしてほしい」というのです。
これは上司の課題であって私の課題ではないですよね。
「職場は、ギリギリの人数でやっているからできるだけ休んでほしくない」
これも上司の課題です。
「ギリギリの人数ではなく、余裕をもたせた編成にする」のは上司ではなく人事部が権限をもっているとします。
それじゃあ、上司が人事部にかけあって職場の人数を確保するのは上司の課題ですよね。
また、その仕事を頼まれた人事部の課題でもあります。
どう考えても全く私の課題ではないんですよ。
会社側はわかっているのですが、頭の悪い人を役職につけたためにこのような問題が起こります。
キタガワの結論として、会社と労働者の間では「課題の分離」ができているものの、職場の人間関係においては「課題の分離」ができていないんですよ。
それぞれの役割にあてられた課題をクリアしていけば、余裕をもった労働環境になるはずです。
適切な仕事量にみあった適切な人員が良い労働環境を生むのではないでしょうか。
残業をするのが労働の美徳と考えている人もいるのも事実。
過去の労働の美徳を批判するお話に興味がある方は↓の記事をみてくださいね。
それでも、雇用にかかる費用をおさえたいなら、そんな会社は倒産するしか道はないというのがキタガワの意見です。
実際に時給2,000円払える企業なら人手不足はないんじゃないでしょうか。
そんな、人手不足の嘘に関する記事はこちら↓です。
嫌われる勇気
アドラー心理学について知りたい方は、50万分超えのベストセラー『嫌われる勇気』という本がありますよ。
興味のある方はどうぞ。
仕事の環境は自分で作るしかない
結局のところキタガワが思うことは「仕事の環境は自分で作るしかない」ということです。
そう思って日々、コツコツとブログやってるんですよ。
これは、やりきってみないとどうなるかわからないことです。
保証なんて世の中ないんですよ。
親だって先に死ぬじゃないですか。
だれも保証してくれません。
やりきることでしっかり「自分の環境をつくる」ことがキタガワの「いまやるべきこと」です。
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