星と運気

人生にマンネリを感じる人もいるかと思います。

「同じ毎日の繰り返しになっている」と感じるかもしれませんが、10年前の自分を思い出してみてください。

10年ひと昔といいますが、10年前とは考え方も生活も変わっているのではないでしょうか。

一日一日は、ごく僅かな変化でも時間を積み重ねれば大きな変化になります。

夜空を見上げて見ると星が見えますね。

その昔、星は人類にとって不動のものとされてきました。

毎日毎日、毎年毎年、同じ周期で巡ってくる星を見て暦が作られたことはみなさんもご存知でしょう。

実は、この星たちも常に変化し続けているのです。

月と太陽と暦

夜空の星々

日本で使用されている暦は太陰暦から始まりました。

太陰とは天体の月のことです。

我々人類が住む地球に最も近い星。

つまり、月の満ち欠けの周期からつくられた暦のことです。

現在でもイスラム圏など、太陰暦が使用されている地域もあります。

また、ギリシャや中国では、太陰暦を基にしていますが、太陽の動きも参考にした暦が使われた時期もあります。

太陰暦は季節とのずれが激しいので、これを調整するために19年に7回閏月を入れました。

これを太陰太陽暦といい、日本の旧暦はこの太陰太陽暦にあたります。

現在の暦は、季節のずれをさらに調整したグレゴリオ暦を用いています。

グレゴリオ暦は、地球が太陽を周回する周期を基にして作られた暦です。

一般的に太陽暦といわれていますが、現在のグレゴリオ暦に至るまでに、ユリウス暦、ローマ暦などがありましたが、どれも天文対象は太陽となっています。

このように、月と太陽は同じ周期を繰り返すものとして天文対象となり、暦が作り上げられました。

星と神々

オリオン座日本は神の国です。

古代の日本では「占術」を用いて国家の行く先を占っていました。

占いの結果を神の言葉として受け取っていたのでしょう。

この占術をするにあたって、天体を対象としたものが占星術です。

元々は天文学から発展した占術でしたが、天文学が独立した科学として発展してからは、占星術には学問的な裏付けがないとして軽視されがちになりました。

しかし、この学問的な裏付けがない占星術には「根拠がなくても結果がある」として信仰する方が多いのも事実です。

風水も同様に占星術の一種となりますが、アジア圏には欠かせない占術となっています。

星の動きから占っているのです。

また、運気を占う暦も天体の動きから作られました。

運の気、天の気は神々が及ぼす「気」、つまり星々の気ということになります。

また、日本神話に登場する住吉三神は、オリオン座の中央の三ツ星を表すという解釈もあります。

天の川神話の彦星と織姫も星に当てられています。

古代ヨーロッパでは、神々を星々にあてたギリシャ神話が有名です。

ここでも星は、すなわち神、そして不動のもとして捉えられていたようです。

太陽系の運命

銀河私たちの住む地球。

この地球を含む太陽系は、14億年後にはアンドロメダ銀河と衝突するといわれています。

これを発表したのは、ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの2人の科学者です。

現在の計算では50パーセントの確率で現在の位置から移動し、太陽系に近づいてきているアンドロメダ銀河と12パーセントの確率で衝突するというのです。

実際、14億年後の話ですし、あくまで衝突する可能性があるというだけで、この話題を掘り返すつもりはありません。

しかし、重要なのは、太陽系も他の銀河系も動いているということです。

私たちが知っている太陽系の周期は一定でも大きくみれば、もっと壮大な周期があり、少しずつ変化しているのです。

一日として同じ日はない

これまでは、一定の周期を保っていると考えられていた天体。

暦や神々と切れない関係にある星々。

つまり、暦や神々も常に変化し、二度と同じ日、二度と同じ時、同じ運気は巡ってこないのです。

日頃、同じ周期だと感じていても、一日として同じ日はないのです。

今日が天赦日だったとして、60日後に天赦日が再び巡ってきても、この2つの天赦日は同じ日ではないと言えます。

だからこそ、日々暦を確認し、最良の吉日にできるだけの事をしておくことが肝心です。

「同じ毎日の繰り返し」と不満を漏らすのは止めにして、運の気、そして天の気、神の気、これらを逃さないようにしたいものです。

あなた自身が、日々の変化に鈍感になってはいけません。

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