【納音占い】桑柘木

桑柘木とは、「桑柘」つまり、桑の木を表しています。
桑の葉は絹糸をとるカイコの餌となることから、衣類を生むカイコを養う木、あるいは霊力の宿る木、として尊崇されてきました。
このことからわかるように、社会にとって有用な人物というのが、この桑柘木の人です。

【納音占い】桑柘木の特徴

桑の木は、古代ギリシャ神話やバビロニア宗教にも登場し、しばしば神聖な木として扱われてきたようです。
その理由は、桑の葉はカイコを育て、根皮は生薬となり、枝は杖の材料として、幹は美しい木材として、どれも人の役に立つものばかり得られるのが桑の木だからです。

カイコのマユから絹糸をとる養蚕の歴史は、弥生時代とかなり古いのですが、当時の日本人は木綿の衣類を着ていたとされており、今も昔も絹織物は貴重品だったことがわかります。
そんな貴重な絹を産生するカイコは、人の手なしでは生きて行けず、成虫になっても飛ぶことすらできないという、人に尽くしてその一生をまっとうするとても神秘的な昆虫です。
そしてそのカイコが唯一食べる桑の葉をつける桑柘木は、社会にとって有用かつ貴重なものとして大切にされてきました。

【納音占い】桑柘木の成功ポイント

桑柘木の人の成功ポイントは「忍耐力」です。
また、桑の木はたいへん硬い木で、その性質は桑柘木の人がもつ、人並み優れた忍耐力と、物事に屈しない精神力といったかたちで表れます。
そんな桑の木が大きくなるには100年以上、なかには樹齢1500年というものもあります。
こういったことから桑柘木の人は、風雨に耐え、苦労するほど晩年には運気が向上する大器晩成型といえるでしょう。
ただ成長が遅いだけではなく、物事を吟味しながら一歩ずつ着実に進むからこそ、どうしても時間がかかってしまうのです。

【納音占い】桑柘木は木行の性質をもつ

また、五行では木行にあたる桑柘木ですが、その本質は「育成」です。
歩みは遅けれど、カイコを育成し、自らもゆっくりと育つ姿は、桑柘木特有の忍耐力やたくましさに表れています。
桑柘木の人は、思いつきで行動せず、じっくり考えて、耐えて耐えて耐え抜いてください。
それができるのは、あなたの魅力ですから、そうしていれば必ず成功します。