たなばた

七夕とは天の川に阻まれて会えなくなった織姫と彦星という恋人同士が年に一度会うことを許されたというロマンティックなエピソードとして知られています。

七夕は、五節句のひとつですが、「短冊に願い事を書いて笹につけ星に祈る」星祭りの風習がわたしたちにとって最も身近なものではないでしょうか。

星祭りの由来は「織姫」と「彦星」の恋の物語からです。

ご存じの方も多いと思いますので下の動画はとばしていただいて結構ですが、あらためて物語をみるとなにか違和感を感じます。

わたしも過去の七夕で短冊に「金運アップ」と書いたこともありますが、この違和感を見直すことで星々への願いの届き方が違うように思えてならないのです。

考えようによっては、この物語を詳しく知らない方が多く、少し間違ったとらえ方をしているようにも思えます。

実はこの七夕という話の本当の意味は「仕事をサボって恋愛にふける欲望のものがたり」なのです。

この物語の本当の意味を知ること、そして記事最後にご紹介する「短冊に願いを込めるおまじないの折り方」を実践することで、さらに金運パワーを高めることができます。

七夕の由来

七夕の読みは「たなばた」、もしくは「しちせき」といいますが、「たなばた」はもともと「棚機」と書き、星に願い穢れを払う儀式の着物を作っていたという神事からきています。

そこへ、中国より伝わった織女と牽牛の伝説が合わさり、日本での織姫と彦星のロマンチックな七夕伝説へと移り変わっていったのです。

この中国の伝説を紐解くと、今までは語られなかった七夕の本当の意味がわかります。

本当の七夕の物語

短冊

物語によると織姫は天の川の西岸に住んでいて、見事な技術で機織をする美しい姫だったといいます。

しかし、その美しい美貌に全く無頓着で、仕事に一生懸命な姿を見た天帝は織姫の結婚相手を探すことにしました。

天帝が織姫に相応しいと見つけたのは天の川の東岸に住む彦星です。

彦星は牛飼いで、彼もまた織姫と同じように勤勉で仕事熱心な青年でした。

二人の真面目さと勤勉さに感心した天帝は二人を引き合わせます。

天帝により引き合わされた織姫と彦星は、すぐにお互い恋をし、結婚します。

しかし、かつての真面目さと勤勉さはどこへいったのか、お互いに夢中になるあまり仕事を放棄してしまったのです。

怒った天帝は織姫と彦星をもともと住んでいた天の川の東西に引き離し、天の川を渡れないようにしてしまいました。

織姫と彦星は互いに会いたい思いでいっぱいになり、天帝に願い出ると、天帝は「元のように真面目に仕事をするなら年に一度、7月7日の夜に会わせてやろう」といいました。

その後、年に一度の出会いを楽しみに織姫と彦星は仕事に励んでいるというお話です。

自分を見失うべからず

この七夕伝説からお解かりいただけたと思いますが、見方によっては恋愛にのめり込んで周囲が見えなくなった夫婦が描かれていると思います。

今まで真面目に仕事をしていた彼らがお互いに恋焦がれるあまりに社会性を失い、二人きりの楽しさばかりに時間を費やしてしまいます。

よくありそうな、また自分自身も溺れてしまいそうな、誰にでもある、どこかで聞いたことのあるような話ですが、毎日イチャイチャして仕事をサボっていた織姫と彦星は、今や年に一度しか会うことができません。

ちょっと俗的に言い換えるなら

このドエロ夫婦は、そのエッチを楽しみに一年間真面目に働くのです。

お解かりいただけましたでしょうか。

七夕の話は悲劇でもロマンチックな恋物語でも何でもなく、ただのドエロ夫婦のエッチ三昧を偉い人に叱られたという話です。

この人間臭い物語を読んで肝を冷やした方もいるかもしれません。

まさに、自業自得の物語なのです。

七夕の戒めをみなさんも心にとどめて、色恋で自分を見失うことのないよう仕事に励んでください。

【五行】短冊の色選び

このサイトをご覧になっている方は、ご存知のように木火土金水に表される五行には、季節や方角、色が割り当てられています。

五行の【比和】の効果により、気は盛んになりますので、願い事の内容によって色を選ぶのも善いでしょう。

例に上げると

  • 木行 習い事の上達や新しく始めた事業などを願う場合は緑色や水色
  • 火行 学業や仕事で成功を収めたい場合は赤色やピンク色
  • 土行 家庭円満や貯金を増やしたい場合は黄色や茶色
  • 金行 大きなお金を手に入れたい、また指導力を身に着けたい場合は白色や金銀色
  • 水行 独立を考えている人や内面を磨きたい人は黒色

詳しくは五行の記事を参照してください。
色の意味から強化したい気の色の選び方を知る

【神折符】短冊に願いを込める

ここで紹介する「神折符(かみおりふ)」は、護符の一種で、日本古来から伝わる秘法のひとつです。

その秘法は、天孫降臨の際に三種の神器とともに天界よりもたらされた神事「太古真法」として伝えられてきました。

太古真法を復活させた友清歓真(ともきよよしさね)は、大正から昭和にかけての古神道「神道天行居」の創始者で、39歳の時にこの秘法を授かりました。

太古真法の秘法「神折符」の練習

神折符の方法はいたって簡単ではありますが、以下の注意点を必ず守ってください。

  • 注意点① 身なりを整え、穢れを祓う(禊が望ましいが少なくとも手を洗い口をすすぐ)
  • 注意点② 神折符に用いる紙は、ザラザラした方(裏面)を上にして折り始め、折る際には息を止める
  • 注意点③ 折り直しはできない。折り間違えた場合は作法に従って霊気を開放し、新たな紙で折り始めること。

本来は半紙を用いますが、短冊においては願い事に合った色の大きめの折り紙でもよいでしょう。

 

役目を終えた神折符や折り間違えた場合の開放術

役目を終えた神折符は解いてやらなければなりませんので、処分時にも携われるものに限ってこの術を使うようにしましょう。

また、折り間違えた場合でも霊的パワーは宿っていますので、解放してから処分する必要があります。

神折符の解放

  • 手順① 全ての折り目をほぐして戻します
  • 手順② いままでの折り目と違った新たな折り目を1本つけます
  • 手順③ その折り目をつけたまま「神火清明、神水清明」(しんかせいめい、しんすいせいめい)と神咒を唱えます
  • 手順④ 最後に火で燃やすか、川に流します

これで霊的パワーを天地のあいだに解放することができます。

古神道の秘法についてもっと詳しく知りたい方はこちら↓の記事を参考にしてください。

【古神道】護符の効果と作り方

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