厄年に入るのは、誕生日を迎えたその日ではなく、数え年で計算します。
数え年とは昔の年齢の数え方のことで、生まれたときを1歳とします。
それ以降は、新年を迎えるごとに、1歳年をとります。
つまり、本厄にあたる年の1月1日には、すでに厄に入っているということです。
地域によっては、旧暦で厄年を計算するところもあります。
そのため、立春までは、厄除け・厄祓いに非常に重要な時期となります。
厄年に入った方は、いったいどのタイミングで厄除け・厄祓いを行えば良いのでしょうか。
厄除け・厄祓いのタイミングと新旧のお正月
厄除けと厄祓いの違いは、お寺で受けるか神社で受けるか、という場所の違いによるものです。
どちらも、新年になると、初詣でお世話になる場所です。
厄年に入った方は、初詣に合わせて、ご祈祷を受けることが多いようです。
会社も休みで、有給などを消化せずにできるタイミングなのが、ありがたいですね。
また、旧暦の新年は、現在の立春(2月4日ごろ)の時期です。
そのため、節分の時期に厄除け・厄祓いを行う方もいます。
豆などを投げて鬼を祓う行事が、「厄を祓う」という意味に通じることも大きいようです。
しかし、新年から節分までのタイミングを逃すと、厄除け・厄祓いができなくなるということではありません。
厳格に、「ここまで」という期限が決められているわけではないので、自分の都合の良い日に合わせても大丈夫です。
三大厄除け大師など、厄除け・厄祓いで有名なお寺や神社の場合、「厄除け大師大祭」のような名称で、いつもより多めに祈祷を受け付けている時期があります。
ようするに、厄除け・厄祓い集中月間ですね。
現在は、ネットの普及により、お寺や神社からの情報を直接得ることが可能になりました。
有名なところでは、必ずといっていいほど、ホームページやSNSで情報を発信しています。
気になるお寺や神社があれば、チェックしておいてはいかがでしょうか。
厄年に関係なく厄除け・厄祓いはできる
厄年は、あくまでも「災難にあいやすい気をつけるべき年」のこと。
しかし、災難は、厄年だけを狙って訪れるわけではありません。
厄年とは関係ないのに、思いもよらない怪我に見舞われる、大病を患う、身内に不幸が起きるなど、悪いことが続けて起こると不安になります。
このような場合は、「まだ災いが続くのでは?」と心配するよりも、思い切って厄除け・厄祓いを行うのもひとつです。
「厄年でなければお願いできないのでは?」と、考える方もいます。
しかし、こうした災いを退けるためのご祈祷は、けっして間違ったものではありません。
お寺や神社に相談をすれば、引き受けてくれることでしょう。
次にくるかもしれない災いを恐れたままでは、訪れたチャンスも生かせず、実力も発揮できないかもしれません。
なにより、心安らかに毎日の生活ができるということは、とても大切なことです。
厄除け・厄祓いが、心の安寧を取り戻すきっかけを与えてくれるのはないでしょうか。
厄除け・厄祓いにふさわしい服装は
厄除け・厄祓いの祈祷は、10~20分ほどで終了します。
予約なしで訪れた場合、混んでいると待ち時間が発生することは考えられます。
どのお寺や神社も、基本的に予約なしでも行ってくれますが、事前に確認しておいた方が無難でしょう。
ご祈祷の時間は、それほど長いものではないため、服装にはこだわらない方も多いかもしれません。
また、「このような服装でなければいけない!」と、厳格に定められているわけでもありません。
しかし、神様や仏様にお願いにあがる立場ですから、ある程度しっかりした服装で赴くようにしたいものです。
男性はスーツにネクタイ、女性はスーツ・ワンピース・襟付きの服など、社会人として当たり前の範囲の服装で充分です。
「華美になりすぎない」「露出しすぎない」という点に注意して、準備するとよいでしょう。
一部のお寺や神社では、「スーツでお願いします」と、服装を指定するところもあります。
厄除け・厄祓いを予定している、お寺や神社に事前に問い合わせて、確認しておくと安心です。
最近では、ホームページを持つところも多いので、そちらからアクセスすることも可能です。
また、会社の行事の一貫として、祈祷を受けることもあります。
この場合は、仕事関係のため、スーツが適当でしょう。
ただし、こちらも事前確認はしっかりとしておきましょう。
厄除け・厄払いの適切な時期と服装|いつ受ければ良い? まとめ
厄除け・厄祓いは、新年から節分にかけてのタイミングで受ける人が多いようです。
しかし、この時期を逃したらからといって、諦めることはありません。
時期に関係なくできますし、厄年でなくても受けることができます。
服装は、最低限のマナーを守れば大丈夫でしょう。
穴があいた靴下やストッキング、汚れが目立つ靴など、足元がおろそかになりがちなので、この点も注意してください。
ご祈祷は、一人だけでなく、他の人と一緒に受けることが多いですよ。
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